2006年5月26日 (金)

青春の本

今日、手元に一冊の古書が届いた。Photo
 「回想 欧州の一角より見た第二次世界大戦と日本の外交」著者は、大久保利隆氏である。
 この本は私家版であり、市販はされなかったので絶対数が少なく、そもそも大久保利隆氏とは何者なのかも知る人は非常に少ないに違いない。インターネットで検索しても、ほとんど引っかかることはないし、仮に引っかかったとしても、その事跡について紹介しているサイトは皆無であろう。
 しかし、私は学生時代、この本の存在を知ってからひたすらこれを追い求め、ようやく国立国会図書館でこの本に出会うことが出来た。当時の私はインターネットの存在もよく知らず、NDLの蔵書検索もCD-ROMで行うなど、たった10年弱昔の話しながら、情報収集環境は現在とは雲泥の差であった。
 当時貧乏学生だったため、NDLと外交史料館の法外なコピー代に泣きながら、それでもようやく出会えたこの本のコピーにかじりつきながら、徹夜で論文を書いた。

 大学を卒業してもう8年になるけれど、今振り返ってみてもあのころの自分は燃えていたと思うし、我が事ながら誇らしい気持ちになる。

 私の大学時代、日本現代史研究といえば靖国問題、教科書検定、天皇の戦争責任、731部隊あたりが流行であり、それこそなんとか民衆法廷のように特定のイデオロギーがべったりとはりついているような観があった。
 「歴史は科学だ」と生意気盛りの私は周囲に言いまくっていた。事の善悪を判断することなく、主観をもってあるべき論でかたるのでもなく、ひたすら一次史料を追い求め、その信憑性を別の史料で検証して真実に迫っていく。歴史学という人文科学も自然科学と同じ方法論で研究が行われなければならないと考えたからである。新しい分野の研究をしないで、既に語りつくされたような靖国や戦争責任を題材に主観的な議論に明け暮れたり、先行研究を丸写しするような現代史ゼミに辟易していたというのが正直なところである。
 先行研究の無いローカルな外交史を研究のテーマに選んだのも、そういった喧騒から離れたところに立ちたいという思いが強かったからだろう。

 昨今は、インターネット上に様々な情報が氾濫し、私もよく利用する。しかし、出典も定かでない書き込みが、コピペで転記されていくにしたがって「事実」となり、それをもって議論に決着をつけようとするようなことがしばしば起こっており、寒心に耐えない。

 読みやすい歴史評論本が出回る一方、史料集等は絶版が相次いでいる。一次史料は素材であり、一般の歴史書はそれを用いた料理である。ゆえに料理人によってどのような味付けがされているかはわからない。

 歴史を論ずる時には、あくまで証拠と立証に準拠した科学的視野を忘れないで欲しいと願うばかりである。8年ぶりに再会したこの回想録。歴史研究に奉げた青春の思い出として大事にしていきたい。

あれ・・・こんなこと書くブログだったっけ?(^o^;)

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2006年1月 3日 (火)

謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

天皇杯サッカー 浦和が25年ぶり優勝 清水を降す
<サッカーの第85回天皇杯全日本選手権は1日、東京・国立競技場に5万1536人の観 01 衆を集めて決勝を行い、浦和がマリッチのゴールなど2-1で清水を降し、前身の三菱重工時代以来、25年ぶり5度目の優勝を達成した。浦和としてのタイトル獲得は、03年のナビスコカップ、04年のJリーグ後期に続き三つ目となった。
 浦和はまた、この優勝で07年のアジア・チャンピオンズリーグの出場権を獲得。2月25日の2006ゼロックススーパーカップ(東京・国立)では、05年Jリーグ王者のガ大阪と対戦する。>02

 行って来ましたよ。国立。もう大騒ぎ。試合運び自体はエスパルスが巧者のような感じだったけど、しっかり守ってきちんと勝ちきったんだから問題なし。試合後は地鳴りのようにマリッチコールが鳴り止みませんでした。

 「天皇杯で優勝するとJ2に堕ちる」という糞ジンクスがあるというが、今のレッズにはそんな心配は必要なし。レッズにあやかって、今年は景気よくいきたいと思う。いいことあるといいなぁ~。

【写真】空軍参謀総長がF-15Kで独島飛行(中央日報) 
<金成一(キム・ソンイル)空軍参謀総長が2日、初めて「スラムイーグル」F-15Kに乗って独島(ドクト、日本名・竹島)上空で指揮飛行した。 金総長はこの日午後4時、「F-15K」2機と「KF-16」2機で構成された編隊で大邱(テグ)基地を離陸、23分後に独島上空に到着し、8分間ほど旋回した。 >
 これって、日本側から見たら立派な領空侵犯ではないのかな?韓国は空軍参謀総長自ら煽りを平気でやる国。琉球新報の社説子の言葉が思い出される。「隣国と仲良くできなければ、世界の国々ときずなを深めることなどかなうまい。親近感を持てなくなった理由は何か。自らの言動を省みず、相手国のせいにしてはいないか。一人一人がいま一度、考えてみる必要がある。」これは韓国人にこそ向けられる言葉であろう。

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2005年12月24日 (土)

クリスマスの雑感

 一週間も更新を休んでしまった。
 この一週間は特に多忙でPCに向かう暇が無く、疲労も溜まっていた。仕事をしながら無意識のうちに「五番街のマリーへ」を口ずさんでいて、同僚を面食らわせたほどである。。。

 本当はいろいろ書きたいニュースもあるが、平日は忙しくて時間が無く、週末になってみると既に旬をすぎていたり、他のサイトで的確なコメントが寄せられていたりして結局書かずに終わることも多い。

 それでも、文章を書くことは私の無常の楽しみでもある。情報を捉えるアンテナの感度と文章を書き上げる気力を常に充溢させて、次なるニュースに備えることにしたい。

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2005年10月13日 (木)

多事騒音

 月曜日は休日だったので、久しぶりに家でNEWS23を見た。子供たちの体力低下を伝える特集が組まれており、ジャンプもできない子供たちがいることに慄然とさせられたが、その後の多事争論で唖然とした。

News23 多事争論10月10日(月)「兵はどこから」
<変えるということは、どういう条文を変えるにしろはっきりしているのは、私たちの国が戦争ができる国、そして軍隊をきちんと持つ国ということになるわけでありますけれども、体育の日にちなんでひとつ考えるべきことは、それじゃ兵隊はどこから調達するのかということであります。 >
<骨粗しょう症という、つまり骨が非常にもろくて何かといえば折れてしまうという、こういうものが広がっているわけでありまして、厚生労働省の推計でも、もうその数は1000万人を超えています。 そういう中から軍隊を作るという時に、自衛隊でも今、募集しても定員を満たないところで、どうやってその若者達を軍隊の兵隊にしていくのかという、これは大問題でありまして、しかも、それなら軍隊を作ることによって若者を鍛えようなどという逆転した発想になれば、ますますこの国はおかしな事になります。具体的な事を考えながらこういう議論はすべきです。 >
 憲法9条を変えるのであれば、(そのことについて筑紫は「私自身はあまり変えることに熱心ではありませんけれど」と言っているが、よく言うよと思うのは私だけではないだろう。)兵隊が必要でしょう。でも、日本の子供たちは虚弱体質で、兵隊なんかになれやしませんよ。そういうことを考えもせず軍隊を持とう改憲しようというのは具体的な議論じゃありませんよというのである。
 子供たちの体力低下のニュースですら改憲反対の伏線になっていたことに、まず一愕せざるを得ないが、改憲→再軍備→徴兵制→体力低下している日本人は兵士になれずという途方も無い飛躍の論理をよく思いつけるものである。しかもそれを「具体的」として自賛し、改憲論を「具体性にかける」と批判するのであるから、報道番組というよりは筑紫将軍様の妄想宣伝放送というより他は無い。
 今の時代に「軍隊を作って若者を鍛える」ということがいかにコストパフォーマンスの悪いことかこの人物にはわからないのだろうか。若者の体力向上を引き受ける余裕など自衛隊には無い。軍隊は志願制の職業軍人で構成されたほうが精鋭たりうるというのは、現代では常識だろう。金日成広場をグースステップで行進していた、バトルドロイドにしか見えない北朝鮮兵よりも、我が自衛官の方が能力が高いし、国民として信頼できる軍人だと思うのだが。

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2005年10月 6日 (木)

最近のニュースから

「ファイト」平均視聴率16.7%…朝の連続テレビ小説ワースト2
 本仮谷ユイカは可愛いんだけど、脚本がダメだったってところか。朝の連ドラなんて何年も見ていないけど、いつまで続けるんだろう。

<参院予算委>「山崎氏は首相側近にあらず」細田長官が答弁
<民主党の喜納昌吉氏は日本歯科医師連盟をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京第2検察審査会が山崎氏を「起訴相当」と議決したことを取り上げ追及。山崎氏が落選時も首相補佐官を務めるなど首相に重用されてきたことを念頭に「起訴相当とされた人物が首相の最重要側近である事実は問題ではないか」とただした。>
 麻薬で服役経験があり、息子も恐喝で逮捕され実刑判決受けているあなたが、人のことをとやかく言える立場かいな。

民主、小泉首相のCD監修を批判=「軽はずみな行為」-参院予算委
<民主党の山根隆治氏は「違法性があるとは思わないが、一民間企業の売り上げに協力する形は、首相として軽はずみな行為ではないか」と批判。これに対し、細田博之官房長官は「どのような経緯があるのか承知していないが、公的な立場で行われたとは思っていない」と説明した。 >
 くっだらない。国会で天下国家を語らず、こういうことばかりやっているから有権者に愛想をつかされるのだ。軽はずみと言うのは就任早々早速中国の顔色をうかがう民主党新代表のことでは。

陸自:新・出雲市発足記念でパレード 静かな市街地に戦闘車両 /島根
<実施に対し、市へ抗議を申し入れた市民団体「いずもの子どもと教育を考える会」の中尾光良さん(70)=同市大津町=は「戦争で使う車両も行進した。自衛隊は戦うものとのイメージを市民に植え付けたように感じた」と話した。>
 「自衛隊は戦うもの」ってあたりまえではないか。税金を使って買った高価な兵器と隊員の日頃の訓練の成果を納税者に見せるのは当然である。自衛隊のイベントの記事は必ず「賛否両論」みたいなテンプレートなものになるが、「否」を苦労して探してくるくらいなら、もう少し世の中の常識と言うものを学ぶべきである。

地連改め「地方本部」を防衛庁の「窓口」に
自衛隊地方連絡部の大幅な業務の見直しと組織の改編が18年度に行われる。国民保護法制定などに伴い地方自治体と平素から連携する組織として活用するためで、名称もこれまでの地方連絡部から「自衛隊○○地方本部」(仮称)に改め、新たに国民保護・災害対策関連業務の取り扱いをはじめ、従来の募集広報に加え一般的な防衛施策などの対外広報や、政府が進める「ワンストップ行政サービス」の一環として地方自治体等から防衛庁ヘの各種要望事項などの窓口業務も取り扱うことになる。>
 名前と組織を変えるだけではなく、考え方も切り替えなければならないだろう。人事面でも高級幹部へ昇進するためには地方本部長を務めていなければならないようにするとか、重要な組織としての位置づけが非常に重要だと思う。






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2005年9月 6日 (火)

ちょっと上洛してきます

 台風・・・憂鬱である。何が憂鬱かと言って、久しぶりに休みが取れたのでちょっと京都へ行ってくるのである。昨年の夏、熊本へ行った時も雨であった。日頃の行いが悪いのかそれともこの時期に旅行をすることが間違っているのか・・・。新幹線が止まらないことを祈るのみである。

 お知らせだけにしようかと思ったが、数日更新できないのでやはり選挙の話を一つだけ。
 今回の選挙で小泉総理は、既存の自民党の支持団体であった郵政事業団体と決別し、広く国民の一般の支持を求めていく手法を取っている。そのことに対する党内の批判も少なからずあり、政治評論家はこれをもって自民党の必敗を予想した。しかし、このようなことは今回が初めてではない。約60年前にも同じことが行われているのである。いわゆる「農地改革」である。
 戦前、日本の多くの農地は明治期の地租改正騒動によって一部の地主に土地が集中していた。すなわち、地租を金納できなかった大多数の農民は借金のかたに地主に土地を没収され、その小作人に転落していたのである。当然その暮らしは厳しく、大正時代以降、小作料の減免を求める小作争議が全国で頻発した。

 終戦後、GHQの指令を受けた幣原内閣は第一次農地改革を実施したが、被害を受ける地主側は保守政権支持、小作争議に走る小作人側は戦前より社会主義が浸透し、社会党の影響力が強かった。自然、この改革は骨抜きにされ、寄生地主制は一旦維持された。
  しかし、幣原内閣の退陣後、政権を担当した吉田茂は、農林大臣に革新官僚出身で左派と見られていた和田博雄を任命、GHQの後押しを受けて第2次農地改革を断行した。その結果、多くの大地主は農地を政府に強制的にしかも安価に買い上げられて失った一方、多くの小作人は政府より安価に農地を購入し、自作農となった。
 この改革は保守政権の支持基盤である大地主層を没落させることになるため、政権内でも反対が大きく、和田も共産主義者呼ばわりされたり、農林省に赤旗が立っていると誹謗されたこともあったという。
 しかし、保守政権の手によってこの改革が断行された効果はそのような反対論を吹き飛ばすほど大きかった。従前革新政党を支持していた大多数の小作人は、これを期に保守政党支持に回り、それ以降農村は自民党の強固な地盤となった。社会主義運動はハンマーと鎌で象徴されるように労働者と農民を支持基盤とするのが世界の通例であったが、日本の戦後の社会主義運動にそれ以降農民の姿はほとんど無くなり、主力は労働者=労働組合という偏頗な形態になり、国会の過半数を制する能力を失ったのである。
 農地改革は農村の共産化を警戒したGHQの指令に基づいたもので、吉田の功績ではないと言う批判がある。郵政民営化もアメリカの指令に基づいているという意見もある。どちらも短絡的な攘夷主義的発想にのみ立脚し、必要性や結果を直視せず、同胞を信用しない愚論といわざるを得ない。農地改革による農村の安定は社会不安を払拭し、自立した農業が開かれる契機になったのである。従前の支持基盤を切ってでも改革を行った吉田の卓見というべきであろう。

  最近の選挙は「やさしい政治」という言葉がよく使われる。しかし、その実態は収入を上回る支出を借金でごまかし続けてきただけであり、自転車操業でも走るうちは乗っていればいいという安易な現状維持に他ならない。日本が本当に今後も繁栄し、福祉や社会資本の整備にお金を使っていくためには、今ここで構造改革を断行しなければならないと責任ある有権者として痛切に感じている。

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2005年7月12日 (火)

最近のニュースから

千代田線立ち往生 1000人、歩いて綾瀬駅へ

 うーむ、小生が人身事故の影響で遅れた千代田線に憤慨しつつなんとか代々木上原に着いた時に、反対側ではこのような惨事になっていたとは…。

「日本人は謝罪して入れ」 中国のレストランが張り紙

 わからないのは、こんなことをわざわざ朝日が記事にしていること。普通に考えれば反中感情を一層煽るだけのような気がするが、まさかレストラン経営者と同じ考えなので臆面も無く記事にしたんだろうか。

米国を擬人化したアンクル・サムの格好で「9条の地球化」を訴えるオーバービー博士

 コスプレとトンデモ主張はアメリカでやってくれ。

大河ドラマ 義経 第27回 「一の谷の奇跡」(7月10日放送)

 源平合戦の見せ場の一つの一の谷の合戦なのに、熊谷次郎直実が平敦盛を討つ名シーンは一切出てこなかった。大体倶利伽羅峠の合戦は合成映像で一瞬で済ますし、宇治川の合戦の際も佐々木高綱と梶原景季の先陣争いも無かった。ちょっと割愛がすぎる。義経が主人公であるのはいいが、タッキーが刀を振り回しているだけのシーンで15分と言う短い合戦シーンを使い切るなよ。今後屋島の合戦では、那須与一が扇の的を撃ち落す名場面がタッキーの相方たる今井翼によって演じられるらしいけど、扇の的を撃ち落した後、それを称える舞を踊った平家の武者を与一が容赦なく射殺した、平家物語でも「情けなし」と書かれた非道シーンはカットされるのかもしれないな。

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